自宅サーバー修復記

3/17(土)の昼頃、支部の仲間からLINEで庄内支部のホームページが見られないと連絡がありました。
その時は別件で忙しかったこともあってあまり気にも留めず「公衆無線LAN辺りからアクセスしていてそれで繋がらないんだろう」などと軽く考えていた。まれにこのサイトに繋がらない公衆WiFiがあるようだ。tkドメインだからかも知れません。

夕方になって仕事が一段落したので、さっきの支部仲間のLINEがさすがに気になり支部のホームページにアクセスしてみました。あらら。サーバーエラーを吐いている。サーバーダウンだ。思い込みですぐ確認しなかった事を後悔する。入力を受け付けないのでサーバー本体を直接再起動させてみるが今度はOSが起動しない。うわーちょっと手に負えない。

「xfs_repair」などという修復系のコマンドをネットで検索して試してみるが受けつけない。しかもバックアップも取っていなかった。バックアップは考えていない訳ではなかったがレンタルサーバーにバックアップしようかとか、もう1台同じマシンを買ってそちらに定期バックアップしよう等と考えているうちに後回しにしてしまった。今考えると部屋に転がっている古いハードディスクをUSBで繋いでとりあえずバックアップしとくべきだった。

庄内支部のサイトは渡部支部長に理解して頂いてレンタルサーバーでなく自宅サーバーで運営している。理由は私のパソコンの師匠が自宅サーバーで運営されているのでその影響と、あともう一つはWEBサイトやWEBアプリを制作する際に理解しやすい、自由度が高い、トラブルに対処できるというような事です。
それだけに今回のようなサーバーダウンは胃が痛くなる。

「I/O error」などのエラーが見受けられる事からどうも物理的なエラーのようだ。そういえば兆候はあったかも知れない。ここ数日キーンという高い音が聞こえる気がしていた。てっきり耳鳴りだと思っていた。それとサーバーを部屋の奥に突っ込んであったために異変に気付かなかった。

とりあえずOS立ち上げて中のデータを移行しようと色々やってみるが堂々巡り…。
は~、誕生日だというのに酷いことになった。そういえば郷田真隆九段も3/17が誕生日です。明け方になってカラスがカァカァと鳴く声を聞いてようやくあきらめがつき一眠りした。


翌日、パソコン師匠の所に行きサーバーを分解した。新品のハードディスクも売ってもらう。サーバーはStudio Hybrid。2009年にプロジェクターに繋ぐために本体だけを3万ぐらいの激安価格で購入したものです。当時はOSをVistaからWindows7にアップグレードして使ってました。最近は映画など見る暇がなくなり押入れでドラえもんのように眠っていましたが去年の夏頃、引っ張り出してWindows7を消してサーバー化していました。この機種はネジ3本外すだけで内部にアクセスできるのでメンテナンスが非常に楽です。

もうOSを立ち上げるのはあきらめて新しいハードディスクにOSを入れて組み直す作戦です。時間は掛かるけどこれしかないと判断しました。そのうえでデータだけを移行しようと。このサイトはWordPress(ワードプレス)というコンテンツ管理システムで運用されています。WordPressは記事はデータベースに放り込む仕組みになっています。なのでそのデータベースさえ生きていれば復旧できると。サイトデザインはWindowsパソコンからFTPでアップロードしていたので手元にあります。まだまだ希望はあるとこの時は考えていました。しかし現実はそう甘くはなかったのです。

サーバーOSはLinuxのCentOS7で最新です。SEの従兄弟がCentOSを薦めていたので全面的に信用します。CPUはCore2でWindowsなら非力だと思いますがLinuxではWordPress入れても充分動いてました。メモリは4G積んでます。Windows7で使っていたときに増設したような気がします。ハードディスク500Gは必要ない気がしますが将来動画アップロードしたり…するかなぁ?まあ無いより有るほうがいいと思います。


ここからは地獄のような日々がスタートします。LAMP(ランプ)環境を整えるというのですがLinux、Apache、MySQL、PHPをそれぞれインストールしていきます。LinuxはCentOSなどのOS、ApacheはWebサーバー、MySQLはデータベース、PHPはプログラミング言語でどれもWordPressを動かすには必要不可欠な物なのですがこの辺り、将棋に興味ない人に「超速の銀対抗形でゴキ中側の囲いは何が最善かなぁ?」などと尋ねるようなもので、興味の無い人には全くつまらない話だと思います。

まぁ色々あってパソコンから説教されたりした事もありました。


地獄のような日々と言ったのは途中でエラーが出て原因特定するのに半日費やしたり、WordPressインストールし終わった後にエラーで組み直しになったりしたから。一回構築してるはずなのに…。


3/19に一通り構築が終わり旧ハードディスクのサルベージに取り掛かったが調べれば調べるほど絶望的な状況だという事に気づいていった。CentOSはxfsというWindowsでは読めないフォーマットらしい。なので旧ハードディスクをセットアップ終わったパソコンにマウントさせて読み込みを試みるが不安定。何度か読み込みを試みてやっと読めてもフォルダのみで中身が空だったする。復旧天使などというツールも試みてみたがファイルがそもそも見れなかった。最後には回転中のハードディスクをハンドスピナー持つような変な持ち方をして指に力を入れた為に円盤に圧を掛けてしまい瀕死状態のハードディスクにトドメを刺す事になってしまった。

それでもハードディスクは捨てずに取ってあります。というのは現在の技術ではデータを取り出せなくも数年後には技術が進んで取り出す事ができるかもしれないという記事を読んだからです。

データ復元ができない時は?-信頼できるデータ復旧業者の見極め方

冷凍人間が未来の技術で蘇るみたいなものでしょうか?


旧データが利用できないと分かってからはGoogleのキャッシュから復元したりサイトを再構築したり。WordPressでは固定ページもデータベースに突っ込んでしまうようでこの辺りも復旧に手間取った所です。お問い合わせフォームを作るのに以前は簡単にできていた事がGメールの認証方式が変わり気が狂いそうになるぐらい複雑な手順になっていたり。下の記事はその嫌になるぐらい複雑な手順を分かりやすく丁寧に解説されています。

http://www.hitozukiai.com/2017/12/16/contactform7%E3%81%A7gmail%E3%81%AEsmtp%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E9%80%81%E4%BF%A1%E3%81%99%E3%82%8B/

この記事に辿り着くまでも半日「検索&トライ&エラー」を繰り返したりしてます。


気がつくと4/2の復帰まで17日の歳月をかけていました。体感的には3ヶ月ぐらいでしょうか?なので歳月と言い切ってもいいと思います。竜宮城に行って帰ってきたように一気に年を重ねてしまったかもしれません。

あとだいぶ癒えましたが一頃は自尊心がズタズタでした。今までお金や時間を使ってWEB制作の技術を学んできたのは何だったんだろうと。扱うのは自分だけのデータではないのでバックアップは基本だった。

なので早く秋葉原に行ってりゅうおうのおしごとグッズでも買ってズタズタ自尊心の埋め合わせをしたい!

Eiju

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